猫の怪我・やけど・熱中症等の病気に関する情報

怪我の一番多い原因は喧嘩です。猫の皮膚は非常に薄く、人間の1/5程度の厚さしかないと言われています。そして軟かくよく伸び、弾力性に優れている皮膚をしています。その為、喧嘩などで傷を負っても怪我をしにくい構造になっているのです。 しかし、爪は鋭く牙も尖っている為、喧嘩の際に深い傷となる事が多くあります。これは外での縄張り争いが一番多いのですが、室内で多頭飼いしている場合も喧嘩はあります。猫も感情がありますので縄張りだけが喧嘩の原因ではありません。


猫はもともと暑さに強い動物として知られていますが、猛暑日や水分補給が充分でない場合、当然限界を超えて熱中症になってしまいます。汗をかかない猫は体を舐めたりして体温調整をしているといいますが急激な体温上昇にはついていけません。症状は人間と同じように意識が朦朧としたり、意識を失ったりし、吐いたり、鼻血を出したりします。夏の締め切った部屋での留守番には注意が必要です。 火傷は普通に暮らしていればまずない事ですが、大体の場合、人為的要因があります。これは飼い主の責任に委ねられる所ですのでしっかり管理してください。



» 猫の熱中症(日射病)

猫のの症状と原因 温かい場所を好む猫でも、長時間さらされていますと熱中病になってしまいます。熱中症になると猫は呼吸が苦しくなり、苦しげにゼーゼーと口を開けあえぎます。高温の季節に、直射日光があたる部屋や車などを密閉した状態にしていた場合や、狭いゲージの中にいれられたストレスなどにより誘発されることが原因としてあげられます。 熱中症は主に3つに分かれています。 熱けいれんは、水分の過剰補給により血液の塩分が薄くなり、塩分が不足して生じてしまう脱水症状による筋肉の痙攣です。 熱疲労では、水 塩分の両方とも不足する状態で嘔吐や痙攣が見られます。意識障害は生じません。熱射病は、熱中症の中で最も重症な状態です。体温が異常に高温となり体温の調節が出来なくなる状態です。熱けいれんと熱疲労は早期に適切に治療されれば命に別状はありません。熱疲労は放置した場合は熱射病へ移行するため注意が必要です。熱射病は非常に危険な状態で救命率も非常に低くなります。 猫のの治療方法・対策 まず体温を下げる事が重要です。そのためにネコを涼しい環境に置き、冷やしたタオルで体を包んであげましょう。ほとんどの場合は前記の処置で落ち着きます。ただし、体温と血圧に異常があり続ける場合は点滴や他の内科的治療を行うこともあります。

» 猫の火傷

猫のの症状と原因 猫の火傷には、ストーブの上に飛び降りた・煮え立った鍋に飛び込んだといった事故から、お湯をかけられた・薬品をかけられたといった人為的なものまでいろんな原因があります。軽いやけどの場合は患部が軽く赤くなるだけなので、このときに処置をしてあげれば2,3日で治癒しますが、重度のヤケドの場合は患部に水疱ができ、皮膚の表面がはがれてくることがあります。原因は特に冬場のストーブや熱湯などによるヤケドが多いので、室内の環境は飼い主さんが徹底して管理してあげましょう。 猫のの治療方法・対策 猫の火傷は、大変治りにくいことが多く、包帯や絆創膏などで傷の処置も外用薬も舐めてしまって使えないことからやっかいな病気といえます。ケロイドや無毛の傷跡となって残りやすく、さらに深部に達する激しい火傷は潰瘍となりやすく、皮膚移植や足先のような部分では断脚を行なうことすらあります。すぐに気づいた場合は患部に水を吸わせたタオルなどを10分程度付けてあげます。重度のヤケドの場合は濡れたタオルにくるんであげて直ちに獣医のもとへ行き治療することが重要です。

» 猫の交通事故によるケガ

猫のの症状と原因 猫は、犬や人と比べると、視界が狭く、獲物に集中しやすい性格です。そのため、車の接近に気づくのが遅れがちです。また、車への恐怖心から立ち止ってしまい、事故に遭遇しやすい傾向もあります。冬季などは車のエンジン付近が暖かいため、猫は好んで車の下や上にいるために事故に遭ウ確率が高まります。症状には事故直後にハッキリとした外傷があるときや、頭部を打ったときなどの後から後遺症が残るような場合とがあります。特に後者の場合はハッキリとした症状が無いことが多く、よく観察する必要があります。屋外での経験の少ない若い猫や繁殖期に雌を求めて移動する雄も事故に遭遇する機会が多いので注意しましょう。 猫のの治療方法・対策 交通事故の場合は緊急を要するケガが多いため外科的手術が多いようです。ただし、消毒・抗生物質・点滴などの内科的治療だけで回復する場合もあります。どちらにせよ、はっきりと事故がおきた事が判っている場合は、元気であっても楽観しせず、病院へ連れて行きましょう。

» 猫の骨折

猫のの症状と原因 猫の骨折は、交通事故や高い場所から落ちたなどの、強い衝撃が原因になることがほとんどです。四肢にだけ骨折が起きるのではなく、骨盤・背骨・頭の骨を骨折をしてしまい、他の臓器などが損傷を受ける事がありますので注意が必要です。症状は猫の状態にもよりますが、四肢が骨折した場合、脚を全く地面に付けられなくなることが多いようです。猫では特に後肢の筋肉が発達しているため、骨盤・大腿骨の骨折の場合では、骨折したままでよろよろ歩いてしまうこともあり、骨折と気づかないまま治ってしまうこともあります。 猫のの治療方法・対策 程度にもよりますが、通常は外科的手術によって骨を整調し固定します。折れてしまった骨が完治するまでは最低1ヶ月は掛かるのでその間は飼い主の管理が大切です。猫の場合、ギブスをかけられないことが多いのでゲージに入れて運動を制限・外出の制限などきちんとして充分なケアをしてあげましょう。飼い主さんが普段から注意して事故を防ぐように心がけてください。また食事が偏らないように注意し、とくに若い猫はでは骨が弱くならないように気をつけましょう。

» 猫の脱臼

猫のの症状と原因 症状は脱臼が起きた場所とその程度により違います。肘や膝、股関節、手首や足首などの関節で脱臼が起きた場合は、脚を浮かせたり・少ししか脚を付けないようなこともあります。明らかに脚が不安定にぶらぶらしているような症状が出ることもあります。患部は熱を持って腫れることもあり、このような場合は痛みもひどい状態になります。 脱臼は外傷が無い場合、見つけにくいので注意が必要です。猫の脱臼は人間と違って 外れたらはめれば治るというものではなく、固くて薄い膜を骨が突き破ってしまった状態なので 無理にはめてもすぐに外れてしまいます。 猫のの治療方法・対策 治療は脱臼の程度や場所によって変わりますが、猫の四肢の脱臼では、ほとんどの場合、整復を行うために全身麻酔をかける必要があります。猫の場合ですと処置後にギブスがかけられないことが多いのでゲージに入れて運動を制限するなどの充分なケアが必要になってきます。脱臼は偶然に起きることが原因となることが多いため、予防することは困難ですが、普段から周囲の環境に注意してあげて予防しましよう。

» 猫のケガ(外傷)

猫のの症状と原因 猫のケガの原因一位はネコ同士のケンカです。ケンカによるケガは、見た目は小さい傷でも深くなっている事がしばしばあるので注意が必要です。オス同士の縄張り争いや発情期のメスの取り合いなどがケンカの原因となることが多いため、やはり去勢していないオス猫が傷を受けることが多いようです。猫の習性動作による交通事故もあります。交通事故は頭部外傷・内臓器の損傷・あるいは脊椎骨折による脊椎損傷や骨盤骨折などによる末梢神経の損傷・意識障害(昏睡、昏迷)・他の臓器損傷による出血性ショックなどの症状が起きる可能性もあります。 猫のの治療方法・対策 ケガの程度にも治療法が変わってきますが、表面だけのかすり傷のときは軟膏を塗布するだけですが、傷が深い場合は抗生物質を投与します。
猫の年齢表
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
大型犬
(歳)
1 5 10 20 27 33 39 45 50 55 60 65 70 74 78 82 86 90 93 96 99 102 105

※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。