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犬の皮膚の病気(皮膚病)

皮膚病は原因も症状も多種多様です。痒そうにしてるから皮膚が荒れてるからと自己判断で対処したり、市販の薬を使用するのはかえって症状が悪化することもあるので禁物です。たとえ症状から正しい病気を引き当てられていたとしても、対処法や処方薬は対象ごとに変わります。必ず専門の獣医の適切な診断と治療を受けてください。


皮膚疾患で一番多く見られるものはアレルギー性の疾患で、遺伝性の要素が強く関係していると言われています。ノミやダニによるアレルギーであれば、患部の治療と並行して、原因となる虫を駆除していくことで完治が期待できますが、アトピー性の皮膚病は完治が難しく、可能な限りアレルゲンを取り除く必要があります。ステロイドを始め、皮膚疾患で使用される塗り薬は成分の強いものが多く、長期多用は副作用によりまた別の問題がでる事が心配されます。

皮膚病は外部からの影響で発症するものばかりではなく、内分泌系の病気によって起こるものや、内蔵疾患を原因として症状が出ている場合もあります。皮膚病は他の病気に比べて慢性化しやすく、完治が難しくなる事も多々ありますので、早期発見・早期治療を心がけましょう。



犬の病気 症状別一覧
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» 犬のアナフィラキシー

犬のの症状と原因 人間も犬も同様に、体内に入ってくる異物(抗原=アレルゲン)に対して、それを排除するために体の中に抗体を作り、その異物を排除しようとする働きがあります。この本来は健康のためにかかせない処理の度合いが強すぎて、体に様々な症状を招いてしまうのがアナフィラキシーショックです。ワクチン、薬、食物などが主な抗原の要因となり、回数を重ねる毎に症状は重くなっていきます。(人間がハチの毒の侵入を許したとき、一度目は激痛、二度目は命に関わるというシステムと同じです。)症状はだいたい30~120分以内に発症します。主だたるものは、ショック状態、呼吸困難、血圧低下、不整脈、失禁、脱糞、嘔吐、意識障害、痙攣、皮膚のかゆみやむくみ、じんましんなどです。最悪の場合、命を落とすこともあります。 犬のの治療方法・対策 抗原が判明しているのなら、抗原との接触を徹底的に避けて予防して下さい。食物などの場合、加工品やエキスでも発症することもありますので、十二分な注意が必要です。もしも発症してしまった場合には病院での早急な治療が必要となります。症状によって、点滴による輸液や、抗ヒスタミンの投与などを行いながら、ショック状態からの回復を図ります。食物に次いで、ワクチンが抗原になることが多いので、混合ワクチン摂取後にアレルギーが発症されたら、必ず獣医師に相談して、どのワクチンが原因かを調べ、次回からのワクチン接種時に外してもらいましょう。

» 犬のダニ・ノミ

犬のの症状と原因 ノミやダニは肉眼ではなかなか見つけにくい小さな外部寄生虫です。ノミもダニも共に土のある場所に生息し、観葉植物や鉢植えなどにも生息しています。繁殖率が高く、あっという間に増えます。ノミは大変すばしっこいのですがダニは動きが鈍いので、比較的容易に見つかります。寄生されるととにかく痒くなります。またノミやダニによっては命を脅かす病原体を運んでくるものもいるので、早期の駆除が必要です。また、人間にも害を及ぼすものもあります。 犬のの治療方法・対策 寄生虫を駆除するためには飲み薬やシャンプーなどの即効性のある駆除薬を使います。まずは即効性のある薬で成虫を駆除し、駆除し終わったあとは、さなぎや卵までも完全に駆除するために、首輪タイプやスプレーなどがいいでしょう。病院でも市販薬でも手に入りますが、まずは病院で診断を仰ぐ方が、病気などの感染についても相談でき安心できると思います。

» 犬の皮膚糸状菌症(リングワーム)

犬のの症状と原因 犬小胞子菌などのカビが毛や爪、皮膚に感染したもの。かさかさしたフケが出たり、円く毛が抜けたり、膿疱や水疱が広がるなどの症状が出ます。人(特に10歳以下の子供)に感染することもあります。 犬のの治療方法・対策 抗真菌剤の内服と外用を行います。可能であれば、病変部の毛を刈って、抗真菌作用のあるシャンプーで洗います。また、再発予防のために、周囲の環境の掃除、消毒を行うのが理想的です。また、人畜共通感染症のため、飼い主にうつる場合もあるので注意が必要です。

» 犬の食物アレルギー

犬のの症状と原因 犬の食物アレルギーを引き起こす食物には、ドッグフードの主な原料として使われるものが中心です。大抵の場合、1、2種類の食物に対してアレルギー反応を起こし、それらの食物に含まれるタンパク質や炭水化物が、原因といわれています。ドッグフードの種類かかわらず、同じ材料が使われていれば、アレルギーは出る可能性が高くなります。ある食物がアレルゲンになりやすいかどうかは、その食物に含まれるタンパク質・糖タンパク質などの構造や分子の大きさに関係があるということも研究などで報告されています。免疫グロブリン(抗体)の中には、消化器官の粘膜に多く存在するものがあってその働きが弱まると、消化管の透過性が高くなり、栄養成分が大きな分子のまま、吸収されてしまいます。 そうなると、体の免疫系にとっては、異種の物質として認識される傾向が高くなって、アレルギー反応が出やすくなるともいわれます。犬の食物アレルギーの原因となる主なものには次のような食物が挙げられます。 ●卵・魚・肉類: 牛肉、鶏肉、豚肉、魚、卵 ●穀類: 大豆、小麦、大麦、ライ麦、オーツ麦、トウモロコシ ●その他: 乳製品 また、症状がアレルギーと似たもので食物不耐性があります。アレルギーとの大きな違いは、アレルギーよりも急性であることが多く、体の免疫系の過剰な反応ではないことです。例えば、ドッグフードを変えた途端に、体調がおかしくなった場合は、原因が食物アレルギーである可能性は低いと考えらます。 食物不耐性で代表的なものは、ラクトース不耐性です。これは、犬の多くが牛乳などに含まれているラクトース(乳糖)を分解する酵素であるラクターゼを十分に持っていないので、嘔吐や下痢などを起こすものです。食物アレルギーの治療法はまず、アレルゲンが何であるかを見つけることから始まります。食品添加物もアレルゲンであるという意見もありますが、これについては賛否両論です。 犬のの治療方法・対策 食物が原因となっている場合は、アレルギー用の処方食を与えます。ホコリやダニが原因である場合は、生活している場所を頻繁に掃除するようにします。また、かゆみを抑え、なめたり引っかいたりすることによって、皮膚傷害が蔓延することを防ぐために、抗ヒスタミン鋼とコルチコステロイド剤がよく使われます。頻繁にシャンプーすることで、痴皮や角化層と同時に皮膚表面のアレルゲンを取り除くようにします。

» 犬のニキビダニ症(毛包虫症,デモデックス症)

犬のの症状と原因 ニキビダニの寄生によって起こります。通常、ニキビダニは犬の毛包内(毛穴)に常在していますが、このダニが異常繁殖して毛包虫症となります。つまり、健康な犬でもニキビダニの寄生はみられるのです。ですが、通常は寄生されていても特に症状がないのに、何かをきかっけに発症してしまうのです。発症すると、局部的、あるいは全身の脱毛や、皮膚が厚ぼったくなって黒ずむなどの症状が見られるますが、かゆみはあまり伴わないません。発症の原因は未だはっきりと解明されていません。 バイ菌による二次感染が起こるとニキビ状のできものができ、患部がジクジクしてきます。治療には、駆虫用の薬剤を患部に塗布する方法や薬浴、抗生物質の投与などがありますが、完治までには長時間かかる事が多いです。毛包虫の感染経路は、まだわかっていない面が多く、多頭飼育の場合でも、かかる犬とかからない犬がいます(統計的にはテリア犬種や短毛犬種に発症が多い傾向があるようです)。 犬のには局所型と全身型があると言われています。 ●局所型(別名:落屑型) 進行は慢性的でスピードは遅いです。初期は限局性の紅斑や脱毛斑と皮膚がボロボロしきます。初期に痒みは起こりません。 ●全身型(別名:膿疱型) 始めは局所型と同じ経緯を辿りますが、病状の進行は速く、3~4日すると急速に症状の範囲が広がります。患部は膿様や湿疹様になり皮膚がただれます。二次的な細菌感染が起こりやすく、悪化すると全身膿皮症となり、更には気管支肺炎や敗血症で死にいたることもあります。 犬のの治療方法・対策 治療は脱毛の根本原因となるニキビダニを排除あるいは増殖を抑えることにあります。毛刈りと殺ダニ剤の薬浴で治療をおこない、脂漏症や膿皮症があれば同時に治療します。また、成犬や老犬の場合、基礎にある疾患を発見し治療することが重要です。また、細菌の二次感染を抑えるため、抗生物質を投与することもあります。 2次的に細菌感染を起こし、症状を複雑化させてしまうケースが多いので、症状が治まったからといって、勝手に投薬や治療をやめてしまわず、根気よくしっかり最後まで駆除してしまいましょう。一般的に症状の軽い犬でも最終的な治療完了までは1ヶ月を要するといわれています。

» 犬の天疱瘡

犬のの症状と原因 もともと人の皮膚病として古くから知られていた病気ですが、 1975年に犬でも同様の疾患が確認されました。現在は落葉性、紅斑性、尋常性、増殖性の4つの変種に分類されています。一般に口や鼻の周囲、肛門や生殖器の周囲、腋や大腿の内側などの皮膚と粘膜の境界部位などによく発症します。 症状は、まず口腔内にはじまることが9割で、その後口や鼻の周囲、肛門や生殖器の周囲、腋や大腿の内側などの皮膚と粘膜の境界部位などに大型の水疱が形成され、破裂後、びらんや潰瘍をおこします。細菌の二次感染も懸念され、尋常性天疱瘡は、致死的で大変危険な病気です。 犬のの治療方法・対策 治療法としては、抗生物質療法で細菌感染の治療を行います。また、ステロイド、免疫抑制剤による治療を長期間行います。犬ではこの他、全身性エリテマトーデス、円板状エリテマトーデス、類天疱瘡などの自己免疫疾患がまれにみられますが、治療はほとんど同じと考えられております。

» 犬の脂漏症

犬のの症状と原因 脂漏症は全身の皮脂腺による皮脂異常、または常染色体の劣性遺伝による遺伝性疾患です。脂漏の状態によって、乾性と湿性に分類されます。 脂漏症を起こしやすい犬種は、パグ・ブルドッグ・シーズー・ビーグル・ウエスティ・バッセットハウンド・ジャーマンシェパード・コッカースパニエルなどです。 外耳炎も脂漏症の症状の1つと考えられます。又脂漏症は膿皮症に発展したり、脂漏臭と言う強い臭いを放つケースもあります。強い痒みがあり脱毛も広がっていきます。乾性の場合は、皮膚が乾燥しフケがでます。 犬のの治療方法・対策 患部周囲の毛を刈り、薬用シャンプーで洗い、患部に抗生物質の軟膏を塗ります。症状がひどい場合は、抗生物質の飲み薬も同時に投与します。漏症の犬は肥満が多いので飼い主さんが食事療法で栄養バランスに注意し、犬にとって規則正しい生活が必要になります。抗脂漏シャンプーを使うようにして必須脂肪酸・ビタミン剤等が油性か乾性によって使用します。皮膚の炎症・痒みがひどい時は、それに対する対症療法を行う様です。基本的の治療は、シャンプー療法と食事療法です。 しかし過度のシャンプーによって脂漏症の原因を誘発することもあります。人間同様に犬にも皮膚・被毛には適度の脂分が必要になります。脂分が常に洗い流されてしまって、脂の補充のため皮脂腺が過剰に働いてしまいます。治療が遅れたりしますと悪化して、長期の治療が必要なので早期発見が重要です。

» 犬のアトピー・アレルギー

犬のの症状と原因 アトピーの語源はギリシア語で「よくわからないもの」「不思議な病気」という意味です。遺伝的に外部のアレルゲンに感作されやすい体質をアトピー体質と呼びます。アトピー体質で現れる症状のひとつが、アトピー性皮膚炎、その多くはアレルギー反応が関与しているという捉え方が妥当。アトピー体質の犬では、皮膚炎のほかに、喘息のような呼吸器症状や、ホルモンのアンバランスに関係するようなヒステリー症状、あるいはてんかんのような発作を起こすこともあります。 しかし、アトピー性皮膚炎ひとつとっても、アレルギーを起こして出てきた皮膚炎もあれば、発情周期や精神的なストレスなどで、引き起こされた皮膚炎もあり、決してアレルギーと同じ意味で説明しきれないのが本当のところです。 よく起こる犬種としては、 柴犬・シーズー・ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー・シェットランド・シープドッグ・ホワイトテリア・ダルメシアン・ボストンテリアなど シーズー、柴犬、ゴールデンレトリバー、ウェストハイランドホワイトテリア、そしてそれらの系統の雑種犬も挙げられます。“起こしやすい犬種”が指摘されていることからも、遺伝的な要因は関わっていると考えられますが、その中にもアレルギー体質や、ゴールデンのように特定の栄養素が不足しがちな体質などいろんな要素があるといわれます。 また、人間でもかなり年をとってから花粉症になる人がいるように、生活環境から体に取り込む物質が蓄積して、アトピーが発症してしまうとも考えられる。「アトピー性皮膚炎」の診断を受けた場合、これは「アトピー体質、又はアトピー症」という全身にかかわる問題である。 病院にかかって皮膚病というわかりやすい病状が改善しても、必ずいろいろな症状を繰り返しながら慢性化していくものである、少しでもいい状態を長く維持するための努力・工夫がほぼ生涯にわたって必要である。 犬のの治療方法・対策 すべてのアレルゲンを遠ざけることが最善の治療法ですが、それが不可能な場合には、マツヨイグサ抽や海産魚類の抽、また亜麻仁油などに含まれる必須脂肪酸の栄養補充食品(EPAやDHA脂肪酸)によって、炎症やかゆみを軽くすることができます。 さらに民間療法として古くから知られているオートミール入りの冷水浴も痒みの抑制に効果があります。また、定期的な水浴びや湿潤剤の使用により、細菌、真菌の温床となる皮膚の痴皮ヤアレルゲンとなりうる物質を洗い落とします。 アレルゲンの除去としましては、ノミ・ダニの死骸やハウスダストを取り除くために、家を掃除しましょう。休むケージなどもきれいにしてケアしてあげましょう。食事療法食もアレルゲンを含まずに犬の身体に優しい物を与えて体質改善をしてあげてください。

» 犬の膿皮症 (皮膚の細菌感染)

犬のの症状と原因 膿皮症は細菌による感染性皮膚症です。皮膚の化膿性病変を総称しても膿皮症と呼びます。夏場に多く、老化の為に皮膚の抵抗力が弱くなった時や免疫力の低下が起こっている時等に起こりやすい病気です。軽症なものは、自然に治りますが、感染抵抗性の弱い犬や、治療法が不適切だった場合炎症が悪化し慢性化しやすいので注意が必要です。 不衛生で汚い環境の中で皮膚が汚染されたり、すり傷や噛み傷から黄色ブドウ球菌などの病原細菌が感染し発症します。逆に清潔にしようと、過度の洗顔や犬の体質に合わない成分を含むシャンプーの使用も原因となります。 症状は皮膚が局所的に発赤して、かゆみが起こります。初期段階なら毛包だけに菌の増殖がおき皮膚の表面に小さな紅疹を見ますが、進展すると環状の病変となります。 また中心部の古い病変部が色素沈着で黒くなるケースもあります。痒みが強く犬が舐めたり、引っかいたりしますと短期間のうちに脱毛が広がってきます。症状が進んで重いケースでは腫脹・膿瘍・発熱・痛みなども起こります。 犬のの治療方法・対策 基本的には、患部周囲の毛を刈り、薬用シャンプーで洗い、患部に抗生物質の軟膏を塗ります。症状がひどい場合は、抗生物質の飲み薬も同時に投与します。本症にかかった犬は隔離して他の犬と接触させないことが必要です。また、食事の改善も必要に応じて行います。 殺菌性シャンプー・薬用シャンプーで皮膚を清潔に保ち、必要ならば犬の毛刈りをしてください。ただし過度なシャンプーは、症状を悪化させます。深部分の膿皮症や膿が出て症状が悪化して、治療が困難で多めの抗生物質の投与による対処等があり、最低でも約3週間位で数カ月単位での投薬を続けて長期の治療が必要と言われます。

» 犬の脱毛症

犬のの症状と原因 犬の脱毛の多くは、ホルモンバランスの乱れや・栄養状態の偏り、ストレス、日照を強く浴びる事などが要因となります。ホルモンが関係する脱毛の原因は、甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症があります。 成長期脱毛症は、代謝性疾患・内分泌異常・伝染性疾患・有糸分裂を抑制する薬剤による治療、成長期の阻害などの状態でおこって突然の被毛の脱落がおこります。 休止期脱毛症は、出産、授乳期、妊娠、高熱、重い病気、ショック、手術あるいは麻酔などの状態で起こってしまい、多くの成長期の毛包が成長を停止する。このためこれらの毛包は同時に退行期、次いで休止期になります。毛根の活動が再開すると、典型的には1~3カ月後に大量の毛が抜け落ちる。波状におこる脱毛、広範性の脱毛、過度の継続性脱毛の原因は証明されていません。 ホルモンバランスの崩れによる脱毛には「皮膚が黒ずんでくる」「乳房が大きくなる」「外陰部が肥大する」などの症状も見られます。これらの症状は避妊手術によって治すことができます。 犬のの治療方法・対策 治療は、脱毛が生理的なものか病的なものかを判断して対応します。病的な脱毛でしたら、原因を探して治療を進めます。感染症によりましたら、細菌や寄生虫などの感染源がとりのぞかれると、その後2~3週間という比較的早い時期に毛が再び生えてきます。 ホルモン性の脱毛になると、治療を開始してから毛が再び生えるまで、早くても1ヵ月ぐらいは根気よく治療をすすめなくてはなりません。病気が原因と考えられる場合には、細菌などに感染するか調べて、血液中のホルモン量の検査をして皮膚や毛根の状態を調べて原因をみつけて治療します。

» 犬のノミアレルギー

犬のの症状と原因 ノミアレルギーは、ノミの唾液に含まれている成分に対して、犬が過敏に反応する(アレルギー)ために起こる病気。アレルギーの犬の場合、1匹のノミに咬まれただけでもひどい症状を呈することがある。咬まれた箇所を犬が自分で咬んだり、なめたり、引っかいたりすることによって、広い範囲の皮膚に損傷が生じることがある。ノミは針状の口器を動物の皮膚に突き刺し吸血して、この時に血液の凝固を防ぐように唾液を注入します。この唾液が身体の防御反応のアレルゲンとなって過敏症個体に作用して起こるアレルギー反応が「ノミアレルギー」になってしまいます。 発症部位では皮膚に腫れ、紅い斑が見られ、さらに掻き傷からの二次感染により脱毛と湿性の炎症を見る事が多い。重症例では尾根部から大腿部にかけ広範囲に脱毛し、表皮が腫れ、ヒダ状になる。治療しても、ノミの卵は環境中に産み落とされてから長くて1年間ぐらい期間を置いてから孵化するケースもあります。ノミの生活環境の大半は、犬から離れたところで起来ます。犬が生活している環境がノミで汚染される可能性もある。ノミに咬まれるのが、まれであってもアレルギー反応を誘発させる可能性もあります。 ノミによって誘発するアレルギーでの一番問題となるのは、冬は寒くて夏は暑い地方の夏から秋にかけての季節が発症しやすいです。温暖な気候の土地や、ノミが発生している家で暖房を使っている場合には、ノミが住みやすいのでノミアレルギーは季節を関係なくて1年中起こる可能性がある。犬の動作や症状は、異常に毛が抜けてしまい、ひどく引っかいたり咬んだりする。ただれが一番多く見られるのは、耳の後ろ・背中から腰にかけての部分・肛門・陰部の周り・尾の付け根、腹部が多いです。 犬のの治療方法・対策 治療としてはノミを駆除し、再寄生を予防します。犬とともに周囲の環境も整えます。皮膚に垂らすタイプなどが代表的です。また、ノミはイヌ条虫という寄生虫を運ぶ役目も行うので、ノミの駆除は大切です。ノミの駆除は動物の身体に寄生している成長してるノミだけでなくて、犬小屋等にはノミ殺虫剤などで徹底的に駆除し、家庭内での移動スペース部分も考えなければいけないです。例えば、犬の敷物・カーペット・布団・タタミを駆除します。予防・改善には、発症原因をできるだけ排除する事、根本的な体質改善と免疫力を高めるように第一に考えてください。シャンプーや外用薬の使用など、皮膚のコンディションを良くするためのケアも必要です。
犬の年齢表
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
小型犬
(歳)
1 5 9 15 24 28 32 36 40 44 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96
大型犬
(歳)
1 2 6 12 19 26 33 40 47 54 61 68 75 82 89 96 103 110 117 124 131 138 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。