犬の脱水

犬の病気 症状別一覧
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» 犬の腎不全

犬のの症状と原因 腎臓は、血液中の老廃物を濾し取る役割をしています(血液濾過機能)。腎不全はこの腎臓が何らかの原因でこの機能をしなくなった状態で、急性と慢性に区分されます。犬の慢性腎不全は、主に高齢期以降の犬にみられ、徐々に腎臓の働きが悪くなっていきます。 慢性腎不全は、進行性の病気のため治癒は期待できない事が多いですが、これらの治療を組み合わせることにより、できるだけ症状の進行を遅らさせることは可能です。急性腎不全の症状は、嘔吐、下痢、脱水症状など。慢性では、食欲不振、多飲多尿、嘔吐、下痢などの症状が現れます。 犬のの治療方法・対策 現在、腎不全の治療は、病気のステージによって食事療法、老廃物吸着薬の内服、点滴療法、その他の治療法などを組み合わせて行なう対症療法が主流となっています。 ※犬の急性腎不全の場合 おもな治療は尿の量をふやすこと、余分な窒素化合物を体内からとりのぞくこと、またたんぱく質以外の栄養を与えることです。急性腎不全の場合、原因を取り除いてやる事によって腎臓の機能回復を図ります。この場合の腎臓の障害は徐々に回復する可能性もあります。内科的治療で、点滴により不足している水分を補ったりします。 短期間のうちに急激に腎臓の機能が低下し、体内に濾過しきれない老廃物が溜まる事により全身的な症状が出ます。原因として考えられるのは、感染症・中毒により腎臓自体に障害が起こし、事故などによる膀胱・尿道の障害などでも誘発し引き起こされる可能性あります。 ※犬の慢性腎不全の場合 輸液や薬などで尿の量を増やします。また、食事療法が中心になりますが、十分な水も必要とします。液体はときどき経静脈的に、または場合によっては経皮的(皮下)に投与します。 慢性腎不になりますと徐々に腎臓の機能が低下します。腎臓の3/4が破壊されてしまって機能しなくなった時に起きます。急性腎不全が慢性腎不全の原因になる事も考えられます。 破壊してしまった腎臓の細胞組織は回復はありません。その為に残った腎臓部分に影響がない為に、不足するために起こる障害を機械的に助けてやる方法が取られます。人間では人工透析になるのでしょうが、今現在では犬用の人口透析は開発されてません。 どこの動物病院でも行えるわけではありませんが輸液や薬などで尿の量を増やします。食事の治療をして十分な水も与えて下さい。液体は期間をおいて経静脈的に、皮下に投与します。

» 犬の犬パルボウイルス感染症

犬のの症状と原因 1978年にアメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス等で発症さてたのが始まりです。別名「犬コロリ病」と呼ばれていました。パルボウイルス感染症には「腸炎型」と「心筋炎型」の2種類があります。この腸炎型に侵された場合は、嘔吐と血液のような下痢をするようになります。このウイルスは感染力が極めて強く、ワクチン開発によりその勢力はかなり治まりましたが現在でも死亡率の高い伝染病です。ワクチンを接種してないで免疫のない子犬がかかった場合、心臓に病変が生じ2~3時間から1~2日で急死する事もあります。 パルボウィルスは、感染した犬の吐物や排泄物に大量に含まれているため、泥・ほこりと共にあらゆる所にばらまかれ経口的に感染します。感染した犬との接触やウイルスが付着した衣服などによる感染やノミによっての媒介、更には人間の靴などについて運ばれるとも考えられます。 このウイルスは強力なウイルスで,60℃に熱しても1時間は死滅しません。アルコール、クレゾール、逆性石鹸なども無効で、次亜塩素酸ナトリウム(ブリーチ),ホルマリンなどでようやく死滅させることができます。このため,環境中では数カ月以上生存できると言われています。 通常は感染後2日で、元気消失、衰弱、嘔吐、下痢がみられるようになり、徐々に食欲が廃絶。発熱については個体差があります。感染後適切な治療を受けた場合、約5-7日で免疫ができるため、その時期から快方に向かう事も期待できますが、治療が遅れると大変高い確率で死亡するとされている怖い病気ですので異変を感じた場合、すぐに適切な治療を行う事が大切です。 犬のの治療方法・対策 パルボウイルス性腸炎と診断されたら、ほかの犬に感染させないようにすぐに隔離して、集中治療をおこないます。ウィルスを殺す治療法はないために、対症療法・補助療法が行われます。 これには、嘔吐、下痢によって失われた水分や電解質を補給する輸液療法と、腸内細菌の異常繁殖を防止する抗生物質療法があります。また、血清療法といって他の犬の血清を注射する治療法もあり、これは失われた栄養分の補給に十分効果があります。 予防方法は、幼犬時に犬パルボ不活性化ワクチンを3~4週間隔で2回注射して、その後半年後とに追加接種を行なう事により予防する事ができます。 このウイルスは伝播力が大変強いため、他犬との接触を経つ事だけで予防するのは困難です。必ずワクチンを接種しましょう。 犬パルボウィルスは、アルコールやクレゾール・石炭酸・逆性石鹸などの普通の消毒薬では効果がありません。家庭用では煮沸消毒をするケースか、薬局で市販されている次亜塩素酸ナトリウム溶液を約30倍に薄めて使用するのが有効的です。

» 犬の急性胃炎

犬のの症状と原因 急性胃炎は不衛生なお水を飲んだときや、腐敗した食べ物を食べた、毒性のある物質、異物などを食べた、などでおこります。このほかに、伝染性肝炎やジステンバー、パルボウイルス感染症などの急性の伝染病も原因になります。 痛みのために腹部が緊張して、激しい吐き気を伴います。食べた物や胃液、粘液、血液などを吐きますが、吐くものがなくても吐く動作をします。 犬のの治療方法・対策 急に犬が吐く場合、車酔いを除いておそらく急性胃腸炎によるものが一番多いと思われます。原因を取り除き、口から入る食事と水を24~36時間止めれば、通常1~5日で回復します。 絶食後徐々に水を与え、次に流動食を与えます。また脱水が激しい場合は輸液療法を受ける必要があります。さらに嘔吐の激しい時では吐き止めの薬を与え、短時間で回復がみられない場合、あるいは嘔吐が非常に激しい場合には、おそらく診断が違っているので慢性の嘔吐の原因となるその他の疾患について幅広い検査が必要となります。
犬の年齢表
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
小型犬
(歳)
1 5 9 15 24 28 32 36 40 44 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96
大型犬
(歳)
1 2 6 12 19 26 33 40 47 54 61 68 75 82 89 96 103 110 117 124 131 138 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。