犬の耳疥癬

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犬の耳疥癬の症状と原因

症状原因

疥癬と言うのは肉眼では確認できないほど小さな「ヒゼンダニ」というダニによって起こる皮膚病です。ヒゼンダニは伝染性がとても強く、ダニが付いる首輪やブラシなどからも簡単感染します。犬や猫を多頭飼いしている家庭では一匹がかかってしまうとあっという間に全体に広がる危険があります。

耳疥癬は、そのヒゼンダニの仲間のミミヒゼンダニというダニが原因で起こります。ヒゼンダニが全身に寄生するのに対し、ミミヒゼンダニは耳の中だけに寄生します。ミミヒゼンダニが寄生すると耳の中に黒っぽい悪臭がする耳垢がたまります。耳垢を綿棒などで取って黒い紙の上に置いてみると、白っぽいダニが、動き回っているのがわかるはずです。激しい痒みが特徴です。

ヒゼンダニとミミヒゼンダニは仲間ではありますが、全く別のダニですので、ヒゼンダニが耳の中に入って耳疥癬になるという事はありません。ミミヒゼンダニは重症化すると、前庭障害などの症状を起こす場合があります。また、犬自身も相当な痒みで強いストレスを感じていますので、早々に駆除してあげて下さい。

ちなみにミミセンダニは人へは感染しません。

犬の耳疥癬の治療方法・対策

治療方法

耳垢をきれいに取り、殺虫剤を使ってダニを駆除します。しかし、ここで駆除できるのは成虫のみ、卵は駆除できません。卵が孵化するのを待ってから、再び殺虫剤を使用します。1週間に2~3回駆除するとよいでしょう。場合によっては、殺虫剤の摂取や抗生物質などの投与を行なう場合もあります。

また、耳の中から落ちたミミヒゼンダニがどこかにくっついていてまた耳の中に戻ってしまう事もありますので、全身のシャンプー・身の回りの清掃も徹底します。

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犬の病気辞典目次(部位別)

犬の年齢表
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
小型犬
(歳)
1 5 9 15 24 28 32 36 40 44 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96
大型犬
(歳)
1 2 6 12 19 26 33 40 47 54 61 68 75 82 89 96 103 110 117 124 131 138 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。