犬の歩き方がおかしい・骨折

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足をひきずる
ギクシャク・チョコチョコ小股で歩く・立ち上がりづらい

犬の歩き方がおかしい・骨折の症状と原因

症状原因

歩行異常の症状として、フラフラして歩く…神経麻痺・脳の障害。先天性のものや事故によるものも。 足を引きずって歩く…脱臼・股関節の異常・骨折・脳の障害・脊椎の損傷や病気。患部が熱をもち、腫れる。 片足を上げて歩く…骨折・ケガ・脳の障害 足の形がおかしい…股関節の異常・脱臼・くる病などがあります。

また他に、散歩や運動が好きだった愛犬がある日を境に出かけることを嫌がったり、出かけてもすぐ疲れてしまったり、歩く事を嫌がったり、歩くときに痛みを感じていたり、階段の上り下りが嫌がったり、飛び跳ねたり、走ったりしなくなった、容易に立てなくなったというのも異常の症状です。


散歩中や運動途中で植物のトゲや鋭く折れた木の枝が足の裏(肉球)に刺さったり、ガラスの破片または金属を踏んで足を切ったなどのケガが多いです。高いソファーなどから飛び降りや、交通事故などの関節の損傷と骨折が原因のこともあります。異物が刺さったり、軽い切り傷の場合は消毒して1~2日で治ります。しかし傷口が大きく、ひどく出血しているようなときは緊急に動物病院に、縫合などの手術を受けさせなくてはいけません。

外傷が無いのに足を持ち上げて歩く時は、骨折や脱臼のほか遺伝などの先天的な関節異常(股関節形成不全)や靭帯の断裂、レッグ・パーセス病、さらには骨の癌、寄生虫や感染症が疑われます。激しい運動をしすぎた場合には靭帯を切ったり、間接の軟骨や骨膜を痛めたり、それにより脱臼したりします。飼い主が治療する事はできないので、直ちに動物病院へ連れて行かなければなりません。

犬の歩き方がおかしい・骨折の治療方法・対策

治療方法

 犬はもともと我慢強く、人間と違って「痛い」と伝える術を持ちません。そのため犬が傷みを訴える時には、かなり症状が悪化してしまっていることになります。処置が手遅れにならないように、何か異常が起きた時にすぐに気づけるよう、日頃から普段の立ち姿や歩き方などをちゃんと確認しておきましょう。

 ある日を境に出かけることや動くことを嫌がるようになった場合は異常のサインかもしれません。愛犬の体におかしな箇所や痛がる箇所がないかを足の裏、肉休、指の間など、異物や外傷、ダニや爪の形など、こまかによく確認しましょう。

 また太っていると走ったりジャンプしたりした際に間接に大きな負担をかけるため関節、靭帯を痛めたりしやすいので、肥満にならないように愛犬が幼い頃から食事・運動などの生活習慣に気を配る・成犬なら生活習慣を見直すことで予防することができます。ただし、犬の運動系の大会などに向けての過度な練習はかえって関節や軟骨に負荷をかけ、関節炎など招きかねません。無理をさせすぎないように注意しましょう。

関節炎はどんどん悪化していくので、早期発見・早期治療が重要になります。治療には適切な食事と運動を行うほか、薬による治療、場合によっては外科手術を行います。

室内飼いの場合、床がフローリングですと、走ったり、ジャンプしたり、高さのあるところから飛び降りたりした際に関節や骨を悪くする可能性があります。事前にカーペットなどを敷くなどをして予防しましょう。犬を運動系の大会にエントリーさせる予定があるのなら、生後一ヶ月くらいには足腰の検診をうけるのがお勧めです。

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※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。