猫の目のケガ・目の異常に関する情報

» 猫の糖尿病

猫のの症状と原因 猫は元来肉食動物であり、血糖のコントロールがあまりうまくないようで、肥満・ストレス・感染症など多くの要因で高血糖を示しやすいです。雄に多く発生し、肥満や老猫に発生率が高くなります。血液中に糖が高いため尿中に糖分を捨て、同時に水を捨てるため多尿となります。そして、体から水分が出て行くため水を飲みます。糖尿病の猫ちゃんにはたくさん飲むからといって、飲む水を制限しないでください。制限すると脱水状態が進み急激に状態が悪くなります。 感染症になりやすく、膀胱炎・外耳道炎などの病気で動物病院で来院することも多いケースがあります。とくに膀胱炎は多い併発症です。猫の白目の部分や唇の粘膜が黄色っぽくなる黄疸症状がみられることがあります。猫が吐いたり、脱水を起こしている場合は「ケトアシドーシス」といった重度の状態になっている事があります。 猫のの治療方法・対策 ケトアシードスといった場合ではなければ、食事のカロリー制限とインスリンの投与を行います。但し、ケアドシードスを起こしているときには入院して緊急治療を行い、早急な対応が必要です。猫の糖尿病の予防方法で大切なのは、肥満にしない事が大切です。飼い主さんが猫をよく触り、肋骨・下腹部・腹部・腰部の脂肪が過ぎないように日々チェックしてあげてください。肥満していると腹部のラインが下垂しますし、上から見ると腹部は膨らみ腰部には出っ張りが観察できます。 運動不足にならないように、いつでも運動でる環境を作ってあげ手下さい。しかし肥満猫の運動療法は、四肢や関節に負担をかけて関節炎・腱炎を起こすケースもあります。それ以外にも循環器・呼吸器に負担がかかるため必ずしも望ましいものではありません。無理な運動は避けてあげてください。

» 猫の白内障

猫のの症状と原因 白内障は俗に「白そこひ」ともいわれ、水晶体(レンズ)が白くにごってしまう病気で、光が網膜に達しにくくなるため見えにくくなってしまいます。外傷性、糖尿病性老齢性などが原因として挙げられますが、猫ではヒトや犬のような老齢性のものは少なく外傷性のものが圧倒的に多いです。眼の表面が白くなってくると目立つので、これを白内障と言われる方が多くいますが、これは角膜混濁という病気で、白内障とは別のものです。痛みもなく徐々にくるので、飼い主さんは気がつきにくい病気の一つです。 5歳以下の若年性白内障と、それ以降の老人性白内障に分かれますが、猫では犬に多い遺伝的素因による白内障は殆ど見られず、大部分が外傷・眼内炎・緑内障など眼疾患に続発するものがほとんどです。理由は、はっきりしませんが、代謝異常よりタンパク質が変性を起こすためといわれる。まず、初発の時に進行を抑えるのが大事です。 猫のの治療方法・対策 薬で水晶体の白い濁りを取り除くことはできませんが、進行を抑えることはできます。また、手術によって水晶体を摘出する方法もありますが、完全に見えるようになるわけではありません。また、水晶体が原因となって眼内炎を起こす時があるので、脱臼した水晶体は摘出した方が安全です。

» 猫の角膜炎

猫のの症状と原因 目の表面を覆っている角膜が傷つき炎症を起こします。症状は、目を痛がり涙が出ます。光が眩しいので目ヤニ・瞬きが増え角膜は白く濁りがちになります。角膜炎を引き起こす原因は外因性と内因性のどちらかで、外因性の場合はほこりや異物、事故やケンカなどが挙げられます。内因性の場合なら、床材などによる刺激や細菌または真菌の感染が原因で起こってしまいます。角膜炎を起こすと、前肢や床に目を擦ったり、あるいは涙目などを頻繁に目を開けたり閉じたり、または目を閉じたままに過します。また目を擦ることにより、角膜が傷ついたり、眼の周りが腫れる症状を併発することもあります 猫のの治療方法・対策 まず洗眼してから、外因性の場合は目に入った異物を取り除くなどの処置をします。内因性の場合は症状や原因に合わせて点眼液や抗生物質などの処置をします。ただし、人間用の目薬は使用してはいけません。目ヤニや目のまわりの汚れは、気づいたときにすぐに取り除き、つねに目の清潔を心がけることが大切です。

» 猫の緑内障

猫のの症状と原因 眼房内は房水で満たされており、この水は前房内を循環して角膜と虹彩の隙間から眼球外へ排出されます。この水が何らかの理由で排出が阻害され、前房圧が上昇した状況を緑内障といいます。猫は隅角が広いために緑内障にはなりにくいと考えています。猫の緑内障は眼疾患で腫瘍・眼内炎などが続発するものがほとんどです。 軽度の場合は特に目立った症状は見られません。しかし、病状が進行していくとさまざまな症状が現れます。特徴的ものは瞳孔が開きっぱなしになる「散慟」と言う現象です。本来ネコの瞳孔は明るい所では細く閉じていますが、緑内障になると大きく開いたままになってしまいます。何らかの理由で角膜の後ろにある液体(房水)の分泌と流出とのバランスが崩れて房水が増えてしまうと眼圧が高くなりその結果、緑内障が発症するのです。 猫のの治療方法・対策 房水の量の調整をするため、炭酸脱水素酵素阻害薬・縮瞳薬などで眼圧をさげるようにします。時には、眼球摘出などの手術を行う場合もあります。急性緑内障は内服・点眼でコントロールされます。

» 猫の眼瞼内反症

猫のの症状と原因 眼瞼内反はまぶたのふちが眼球の側に折り返されてしまう状態のことを言います。その為に目をこすったり、つねに涙が出て、目頭の下の毛がぬれていたり、目やにがついています。ふつうは結膜炎やまぶたについた傷跡が縮むことによって発症しますが、ペルシャネコに関しては先天的なものが原因になっているようです。後天的には、ケンカなどによる外傷に起因します。 猫のの治療方法・対策 手術によって矯正可能です。軽い症状の場合は点眼液などで処置をしますが、一般的には内反しているまぶたを手術によって外側に出し、角膜への刺激を取り除いてあげます。
猫の年齢表
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
大型犬
(歳)
1 5 10 20 27 33 39 45 50 55 60 65 70 74 78 82 86 90 93 96 99 102 105

※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。