犬のアトピー・アレルギー

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犬のアトピー・アレルギーの症状と原因

症状原因

アトピーの語源はギリシア語で「よくわからないもの」「不思議な病気」という意味です。遺伝的に外部のアレルゲンに感作されやすい体質をアトピー体質と呼びます。アトピー体質で現れる症状のひとつが、アトピー性皮膚炎、その多くはアレルギー反応が関与しているという捉え方が妥当。アトピー体質の犬では、皮膚炎のほかに、喘息のような呼吸器症状や、ホルモンのアンバランスに関係するようなヒステリー症状、あるいはてんかんのような発作を起こすこともあります。

しかし、アトピー性皮膚炎ひとつとっても、アレルギーを起こして出てきた皮膚炎もあれば、発情周期や精神的なストレスなどで、引き起こされた皮膚炎もあり、決してアレルギーと同じ意味で説明しきれないのが本当のところです。

よく起こる犬種としては、 柴犬・シーズー・ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー・シェットランド・シープドッグ・ホワイトテリア・ダルメシアン・ボストンテリアなど シーズー、柴犬、ゴールデンレトリバー、ウェストハイランドホワイトテリア、そしてそれらの系統の雑種犬も挙げられます。“起こしやすい犬種”が指摘されていることからも、遺伝的な要因は関わっていると考えられますが、その中にもアレルギー体質や、ゴールデンのように特定の栄養素が不足しがちな体質などいろんな要素があるといわれます。

また、人間でもかなり年をとってから花粉症になる人がいるように、生活環境から体に取り込む物質が蓄積して、アトピーが発症してしまうとも考えられる。「アトピー性皮膚炎」の診断を受けた場合、これは「アトピー体質、又はアトピー症」という全身にかかわる問題である。

病院にかかって皮膚病というわかりやすい病状が改善しても、必ずいろいろな症状を繰り返しながら慢性化していくものである、少しでもいい状態を長く維持するための努力・工夫がほぼ生涯にわたって必要である。

犬のアトピー・アレルギーの治療方法・対策

治療方法

すべてのアレルゲンを遠ざけることが最善の治療法ですが、それが不可能な場合には、マツヨイグサ抽や海産魚類の抽、また亜麻仁油などに含まれる必須脂肪酸の栄養補充食品(EPAやDHA脂肪酸)によって、炎症やかゆみを軽くすることができます。

さらに民間療法として古くから知られているオートミール入りの冷水浴も痒みの抑制に効果があります。また、定期的な水浴びや湿潤剤の使用により、細菌、真菌の温床となる皮膚の痴皮ヤアレルゲンとなりうる物質を洗い落とします。

アレルゲンの除去としましては、ノミ・ダニの死骸やハウスダストを取り除くために、家を掃除しましょう。休むケージなどもきれいにしてケアしてあげましょう。食事療法食もアレルゲンを含まずに犬の身体に優しい物を与えて体質改善をしてあげてください。

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犬の病気辞典目次(病名別)

犬の年齢表
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
小型犬
(歳)
1 5 9 15 24 28 32 36 40 44 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96
大型犬
(歳)
1 2 6 12 19 26 33 40 47 54 61 68 75 82 89 96 103 110 117 124 131 138 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。