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犬の耳の病気(耳病)

耳の病気には細菌や寄生虫、アレルギーなどによって起こるもの、耳の中に異物が入ったり、耳の神経や血管のトラブルによって起こるものと、多岐に渡る原因があります。また他の耳の病気をきっかけに発症するものもあります。

耳(耳垢)に異臭があったり、痒がる、頭を振るような動作を見かけたら耳の病気を疑いましょう。病気によっては出血したり、耳の一部が腫れたりと耳自体に異常が見られるものがあります。聴力障害や歩行障害も耳の病気が原因になっていることがあります。


耳を脱脂綿や綿棒で掃除した後に抗生物質を投与します。菌や寄生虫が原因であればその駆除を行いますが、外科手術を行う必要があるケースもあるため、日頃からペットとスキンシップをとりながら、チェックしてあげましょう。。寄生虫などが原因の場合は、対象の治療を終えただけで安心してはいけません。ブラシや首輪など、その子の身の回りのものも一緒に対処しないと、せっかく直っても再発する可能性が高いです。特に耳が垂れてる犬種は通気性が悪く不衛生になりがちです。他の犬種異常に気を配ってあげてくださいね



犬の病気 症状別一覧
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» 犬の耳疥癬

犬のの症状と原因 疥癬と言うのは肉眼では確認できないほど小さな「ヒゼンダニ」というダニによって起こる皮膚病です。ヒゼンダニは伝染性がとても強く、ダニが付いる首輪やブラシなどからも簡単感染します。犬や猫を多頭飼いしている家庭では一匹がかかってしまうとあっという間に全体に広がる危険があります。 耳疥癬は、そのヒゼンダニの仲間のミミヒゼンダニというダニが原因で起こります。ヒゼンダニが全身に寄生するのに対し、ミミヒゼンダニは耳の中だけに寄生します。ミミヒゼンダニが寄生すると耳の中に黒っぽい悪臭がする耳垢がたまります。耳垢を綿棒などで取って黒い紙の上に置いてみると、白っぽいダニが、動き回っているのがわかるはずです。激しい痒みが特徴です。 ヒゼンダニとミミヒゼンダニは仲間ではありますが、全く別のダニですので、ヒゼンダニが耳の中に入って耳疥癬になるという事はありません。ミミヒゼンダニは重症化すると、前庭障害などの症状を起こす場合があります。また、犬自身も相当な痒みで強いストレスを感じていますので、早々に駆除してあげて下さい。ちなみにミミセンダニは人へは感染しません。 犬のの治療方法・対策 耳垢をきれいに取り、殺虫剤を使ってダニを駆除します。しかし、ここで駆除できるのは成虫のみ、卵は駆除できません。卵が孵化するのを待ってから、再び殺虫剤を使用します。1週間に2~3回駆除するとよいでしょう。場合によっては、殺虫剤の摂取や抗生物質などの投与を行なう場合もあります。また、耳の中から落ちたミミヒゼンダニがどこかにくっついていてまた耳の中に戻ってしまう事もありますので、全身のシャンプー・身の回りの清掃も徹底します。

» 犬の前庭炎

犬のの症状と原因 中老年の犬によくみられる病気で、頭をかしげ、まっすぐに歩けなくなったりします。原因は耳の奥にある内耳神経の一部をなす前提神経がなんらかの作用で異常がおこることです。 犬のの治療方法・対策 症状があらわれたら、抗生物質やビタミン剤を投与します。

» 犬の外耳道の異物

犬のの症状と原因 犬は違和感から頭をよく振るようになります。また、患部周辺が腫れることもあります。原因は体を洗ったときにシャンプーや水が大量に耳の中に入った場合などで発症します。 犬のの治療方法・対策 耳の内部を脱脂綿や綿棒などで清掃します。症状が治まらない場合は病院で診てもらいましょう。

» 犬の耳血腫

犬のの症状と原因 耳介は、軟骨を皮膚が覆う形で構成してされています。耳介には無数の血管が張り巡らされていますが、その血管が切れ軟骨と皮膚の間に血液の成分が溜まって耳介が膨れあがります。これが、耳血腫です。比較的中型の犬に起こりやすいようです。 血管が切れる原因には、様々な耳の病気・耳の周りの炎症、外部寄生虫・異物や腫瘍、ポリープなどが誘発するケースなどがあります。症状は、不快に感じ頭を激しく振る・耳を引っかいたりなどです。軟骨に物理的刺激を与えてしまうことも考えられます。最近では自己免疫が関係しているとも考えられています。この疾患は痛みを伴い、犬は首を傾けたり、振ったりすることを頻繁に繰り返します。 犬のの治療方法・対策 耳介にたまった血腫の排出するために注射器で抜き取る方法があります。しかし、すぐにたまってしまい一時的な処置に過ぎません。治療は通常、処置後、血液や血清が耳異に再貯留しないように一時的に縫合します。通常は外科手術によって治療しますが、耳の形が少し変化する場合があります。

» 犬の内耳炎

犬のの症状と原因 外耳感染症を治療せずに放置すると、感染は中耳や内耳にまで進行し内耳炎になります。疾患は、単なる外耳炎よりも治療が困難です。中耳と内耳に感染を起こした犬のなかには獣医師が診察した時、鼓膜は無傷で外耳の疾患もみられないことがあります。 症状は外耳炎と似てますが、両耳が感染したケースになると激しい痛みと聴力の障害を受けてしまいます。内耳には平衡感覚をつかさどる神経があり、その神経が侵されると難聴になったり・まっすぐ歩けなくなったり・体のバランスが取れなくなります。また耳の打撲などが原因でなることもある様です。 犬のの治療方法・対策 ふらつきなどの原因である前庭障害は、早期に副腎皮質ホルモン薬などの投薬で改善します。ですが、難聴になってしまうと、薬での治癒はできません。外耳炎同様、いつも耳垢をとり清潔にしておく事です。 ダニや真菌が発生すると耳掃除ばかりしていても、皮膚を傷つけたりして炎症を悪化させてしまいます。耳垢があれば不健康な状態と考えて、生活改善に取り組むことが治療、予防の第一歩です。

» 犬の耳の腫瘍

犬のの症状と原因 耳の腫瘍の多くは、耳の中にある汗腺のアポクリン腺というのが腫瘍したためにおこります。耳の中にイボ状の腫瘍がたくさんできます。腫瘍が大きくなるにつれて炎症を起こし、化膿したり、出血や分泌物がでることもあります。ひどく状況ですと耳道をふさいでしまうケースもあります。腫瘍が大きくなると、その一部は炎症をおこし、出血することがあります。良性と悪性とを区別するために注射針で腫瘍の組織を吸い取って検査をします。 犬のの治療方法・対策 良性の場合はとくに治療の必要はありません。しかし、腫瘍が大きくなったり、数がふえたりするとき、悪性のものは切除しなければなりませんので手術になります。良性だと判断されたときは、特に治療する必要はないですが、数があまりにも多くなったりかなり肥大したという際は切断したほうがよいでしょう。

» 犬の外耳炎

犬のの症状と原因 外耳炎を発症しやすい犬の種類は、垂れ耳でしたら外耳道が曲がっているうえにさらに垂れ耳でふたをしてしまい、燥しにくく不潔になっています。犬では スパニエル等の犬は体質的に外耳炎を起こしやすい犬種で、外耳炎で悩まされるケースが多いです。また、シーズー、プードル、柴犬、ウエストハイランド等はアレルギー性の外耳炎が多い傾向があります。外耳については、体外に開口し外の環境にあるために、寄生虫・真菌・細菌などの感染性、アレルギー性などの皮膚炎があります。炎症を起こすと、赤く腫れ・かゆくなる・耳垢も溜まり・異臭を発するなどの症状が現れます。 外耳炎になると、かゆみ、不快感がひどくなり、後ろ足でかくようなしぐさをします。場合によっては、後ろ足のつま先が耳の中に直接入りこんで、皮膚を傷つけてしまい皮膚炎がひどくなることもあります。長く慢性化すれば、皮膚が厚くなってしまい外耳道が狭くなり腫瘍の要因となったりします。炎症がひどくなると、鼓膜から中耳に広がったり中耳炎、それから内耳にまで達し内耳炎になってしまいます。さらに、もう一つダニ等の寄生虫感染があります。普通は、子犬の時に母犬から感染することが多いのですが、時には耳ヒゼンダニに感染した犬に接触して感染することもあります。 空気中に浮遊する一般に「カビ」として知られる真菌や細菌が繁殖することも少なくありません。中でもマラセチアと呼ばれる真菌が有名です。真菌や細菌は普通の生活環境中にどこでも存在するが、通常、皮膚の自浄作用によって繁殖することはあまりありません。犬が何らかの原因で免疫力や抵抗力の機能低下したらおきやすいです。アレルギー性についても、犬の機能低下により何らかのアレルギー性物質に体が過剰反応したりして起きやすいです。 犬のの治療方法・対策 検査によって菌を確認できたらそれに合った抗生物質や、抗真菌剤を投与します。耳道に軟膏やクリームの薬剤を使うときには耳毛を抜き、耳をきれいに拭って消毒します(清拭)。 ダニや真菌が発生すると耳掃除ばかりしていても、皮膚を傷つけたりして炎症を悪化させてしまいます。耳垢があれば不健康な状態と考えて、生活改善に取り組むことが治療、予防の第一歩です。犬がむやみに後ろ足でかいたりして皮膚を刺激することは避けてあげ、かゆみを抑えるようにします。
犬の年齢表
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
小型犬
(歳)
1 5 9 15 24 28 32 36 40 44 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96
大型犬
(歳)
1 2 6 12 19 26 33 40 47 54 61 68 75 82 89 96 103 110 117 124 131 138 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。