犬の痙攣(けいれん)・ひきつけ

カテゴリ |  症状別

足を突っ張って口から泡を吹く
足や顔など部分的にピクピクとする
全身的にけいれんする

犬の痙攣(けいれん)・ひきつけ の症状と原因

症状原因

痙攣・ひきつけは、狂犬病、ジステンパー、破傷風、尿毒症、脳や神経の異常、内分泌の異常、低血糖症、不安・恐怖・悪寒、低体温症、中毒、強い痛み、犬の体が小刻みにふるえが起きる時があります。

お腹や背中に痛みの原因がある場合の症状として体が震える事があります。しかし脳に異常がある場合は突然倒れて発作を起こし、痙攣しながら、口をパクパク動かしたり、泡を吹いたり、手足を突っ張ったりバタつかせたり、失禁したりといった症状が重複して発生します。突然始まるので飼い主さんは驚いてしまうと思いますが慌ててゆすったり、大声を出したりしないように注意して下さい。 新しい家具や食事、ツヤ出しや消臭剤を生活環境に取り入れた場合、散歩などで外出した場合は中毒の可能性もあります。

頻繁に繰り返すものや、不定期的に発症するものもあります。痙攣が一時的で、一定時間過ぎると元通り元気に戻る場合にはてんかん発作が疑われます。てんかん発作が起きている時間は短ければ数十秒、長ければ一時間かかることもあります。まったくの健康体でも雷や花火の音、地震などで恐怖を感じ、不安の為に体が震えてしまうことがあります。

痙攣に似たようなふるえが止まらない時は、低体温症(怪我や重い病気などにより体が衰弱してしまい体温が下がった大変危険な状況)・内分泌の異常(ホルモンバランスが崩れて気温や温度などに対して、体の働きを微妙な調節や体温や体の水分バランスがうまくいかない状態)・中毒・低血糖症・大きなケガによりますショック状況が考えられます。

犬の痙攣(けいれん)・ひきつけ の治療方法・対策

治療方法

過去の体験や雷などで犬が不安や恐怖を感じて震えが止まらない場合には、犬を優しく抱きしめて、話しかけて、安心させてあげましょう。一時的な寒さにより、体を震わせて体温を上げようとしているなら、暖かい場所へ移してあげれば次第に震えは収まります。

何か持病があれば、その病気によるひきつけである事もありますので至急専門医のもとへ連れて行きましょう。ただし、発作により痙攣している場合は、無意識下でも急に暴れたり口を開閉することもありますので、むやみに犬の体に触れたり、口元付近に手を置かないようにしましょう。

発作中に急に動いたり、発作後に立ち上がったり動き出したりした際に怪我をさせてしまわないよう犬の近くに固いものや尖ったものがあれば遠ざけ、首輪やリードを外し、呼吸の様子を確認して、犬が落ち着くまで待ちます。(ただし呼吸や脈が止まっている場合は除きます)発作後15分ほどは犬自身の意識が混乱していますので、それを待ってから犬を病院まで連れて行きましょう。ジステンバーなどはワクチンの予防接種を行うことで感染のリスクを減らすことができます。

いずれのケースにしても、早めに獣医師に診せて、いつ、どんな状況でどんな症状があったかを、痙攣・ひきつけを起こす前後の様子を正確に伝えましょう。そのためには、愛犬が急に異常を起こしても飼い主は落ち着いて行動することが肝心です。診断後、各原因にたいする治療法を担当医とすることになります。

<関連コラム> - このページを見た方は、次のページも読んでいます -
脳幹活性療法         

​ ​ ​

犬の病気辞典目次(症状別)

犬の病気 症状別一覧
犬の年齢表
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
小型犬
(歳)
1 5 9 15 24 28 32 36 40 44 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96
大型犬
(歳)
1 2 6 12 19 26 33 40 47 54 61 68 75 82 89 96 103 110 117 124 131 138 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。