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犬の感染症の病気

ウイルスや細菌・寄生虫等の病原体が体内に侵入することで発症する、咳や下痢などの様々な症状を招く犬の感染症。 感染経路も非常に多く、動物や虫などとの接触による直接感染や、キャリアの咳やクシャミの飛沫による空気感染、不衛生な物を口にすることで発症する経口感染などがあります。

感染症はその症例・病状も多岐に渡りますが、感染症にはワクチンなどで予防できるものもあれば、感染する経路を極力避けるしかないものもあります。定期的なワクチン接種などの予防法が確立されているものはできるだけ受ける事が望ましいでしょう。 ※もちろん対称ごとに、摂取するワクチンの種類や、副作用についても注意して行なわなければいけません。


主に動物の感染症はペット同士で広がるものですが、狂犬病のように、人間にも感染し、その命を脅かす恐れもある人獣共通感染症もありますので、どんなに大切でも、キスなどの深い接触は避けるようにして、糞便の処理などは迅速に行うよう十分に心がけ、対象の健康管理を行い、シャンプーや消毒など、身体や環境の清潔を保つようにして予防しましょう。

また飼い主自身も、対象を定期的に検診を受けさせたり、ペットと触れ合った後には手洗いやうがいを行うように心掛けましょう。



犬の病気 症状別一覧
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» 犬のケンネルコフ

犬のの症状と原因 伝染性気管気管支炎と呼ばれるこの病気は、単一の病原体によるものではなく、いくつものウイルス、細菌などが複合して病気を起こしているものです。中でも重要なのがボルデテラと呼ばれる細菌で、それにジステンパーウイルス、アデノ 1型、2型、イヌパラインフルエンザウイルスも関係しています。イヌパラインフルエンザウイルスは非常に弱いウイルスで、アデノ1型は犬伝染性肝炎ウイルスと同様です。しかし、これらのウイルスは飛沫中に含まれて空気中を飛ぶために感染力は強く、犬の呼吸器系に感染します。しかし、致死的な感染になることは少ないとされています。 発作性の咳が特徴ですが、その程度や発熱の有無は様々です。上記のウイルスは気管支のかなり奥の方に感染しますが、細菌感染などが複合して、呼吸器系の広範囲が冒されます。症状発現から通常は1週以内に免疫ができて回復します。しかしその後も、気管の部分を圧迫したりするとせき込むことがよくあります。特徴的な症状の中で、喉になにかがひっかかったような咳をします。ときには鼻汁を出すこともあります。進行すると元気や食欲がなくなり、肺炎になることもあります。 犬のの治療方法・対策 7種混合ワクチンの中に組み込まれているアデノウィルス2型ワクチンおよびパラインフルエンザウィルスワクチンでかなりのものが予防可能です。プラズマと細菌に対しては抗生物質による治療が可能なので、感受性試験によって病原体に対して効力のある抗生物質を見つけて使います。抗生物質は飲ませたり注射するよりも、気管支拡張剤と混合して、ネブライザー(吸入器)でのどに噴霧する療法が有効です。また、移行しないような十分な看護をします。

» 犬のブルセラ症

犬のの症状と原因 一般に、ブルセラ病は 犬舎で飼われている犬に流行します。急性期には鼠径部のリンパ節が腫大しますが、下顎のリンパ節も腫大することがあります。しかし、感染しても多くの犬は臨床症状を示しません。ブルセラ菌は、感染した大の体に2年間程度とどまりますが、そのあいだに犬は免疫を獲得します。ブルセラ菌がもっとも広がりやすい時期は繁殖期間中です。感染した犬から排泄された尿、雄犬では精液、雌犬では膣のおりものから感染します。 犬のの治療方法・対策 効果的な治療法が無いのが現状ですが、対処療法としてテトラサイクリン、ストレプトマイシン、ミノマイシンなどの抗生物質の投与がおこなわれます。その効果は必ずしも満足のいくものではない可能性が高いです。

» 犬の犬伝染性肝炎

犬のの症状と原因 この病気は、 犬アデノウイルスI型=CAV-I(以降このように記します)の感染によっておこる伝染病です。発症してしまった場合重篤な急性肝炎をおこし死に至ることもある恐ろしい病気です。そして感染した犬の尿中には数カ月間にもわたりウイルスが排泄され続けるので大変感染力に富んでいます。 初期には鼻汁、 発咳、流涙とともに元気食欲の喪失、さらに41度にも達する高熱が見られます。症状が進むと黄疸、腹痛、下痢、嘔吐、そして扁桃腺の肥大などがあらわれますが抵抗力の弱い仔犬ではこの時点で急死することもあります。成犬などで回復期に移行したものには、しばしば片目に角膜炎がおこり目が白く濁って見えるようになる(ブルーアイ)を呈することがありますが、自然回復することも多いようです。 犬のの治療方法・対策 ウィルスを殺す有効な治療法はないため、対症療法・補助療法が一般的治療になります。7種混合ワクチンの中に組み込まれているアデノウィルス 2型ワクチンで予防可能です。とくに犬伝染性肝炎に対する免疫は効果的に働くので、このように他のウィルスを使っても良好な免疫ができる。

» 犬のレプトスピラ症

犬のの症状と原因 レプトスピラという細菌が、既に感染している固体からの排泄物等を経由して、その付近の水場や土壌に含まれます。それが愛犬の皮膚や口を解して体内に感染する事によって発症する病気です。 感染すると、肝臓や腎臓に甚大な障害を招く恐れがあります。レプトスピラの細菌には様々な種類がありますが、その大半が感染しても症状が出ない不顕性型で、感染していることに気づかず、また他の動物に移してしまうケースが少なくありません。また、まれにそのまま治ってしまうケースもあります。 その他に、犬型レプトスピラという出血型、黄疸出血性レプトスピラというものがあり、前者の症状は高熱、嘔吐、血便に食欲不振、結膜の充血や脱水症で、最悪の場合は尿毒症を起こして命を落とす事もあります。後者の症状は、黄疸、呼吸困難、鼻血、嘔吐に下痢などで、症状が大変重く、発病してあら一週間もたたないうちに亡くなってしまう事もあります。 犬のの治療方法・対策 まず、最も有効な方法は事前に予防ワクチンを摂取する事です。必ず定期的に行ってあげて下さい。 もしも感染してしまった場合は抗生物質の投与や点滴など、内科療法により治療を行っていきます。このとき、他の病気も発症していたなら、その病気への治療も合わせて行います。 感染対象からの排泄物や、その周囲の水たまりや土壌などを解して他の動物に感染してしまううえに、人獣共通感染症(動物だけではなく人間にも感染する)であるため、発見できたなら直ちに獣医師の指示の元に治療を受けて下さい。 犬のの症状と原因 レプトスピラ症は、 スピロヘータが原因となります。多くの犬は、感染しても臨床症状を示さず、保菌者となってほかの犬にうつしていきます。症状があらわれる場合には、腎臓に炎症を起こすか、肝臓を侵し全身性の疾患になるかのいずれかで、しばしば血尿がみられます。 犬のの治療方法・対策 症状が進まない早いうちに、原因となった傷口部分を組織ごと取り除き消毒します。その後、傷口と全身にペニシリンを投与し、菌の毒素を中和する血清を注射します。土のある場所でケガをしたら、どんなに小さな傷でも、オキシドールで十分な消毒を行います。 -->

» 犬のイヌヘルペス感染症

犬のの症状と原因 感染経路ははっきりとはわかっていませんが、ウイルスの経口感染や母親からの胎盤感染などによると考えられています。症状は、犬の場合では軽い鼻炎程度の症状しか示しませんが、子犬の場合は食欲不振・黄緑色の軟便・下痢・呼吸困難・腹部を押さえると痛がるなどの症状が現れ、異常な鳴き声をあげて急死する場合があります。原因はイヌヘルペスウィルスへの感染で起こります。感染経路ははっきりとはわかっていませんが、ウィルスの経口感染や、母親からの胎盤感染などによると考えられています。生後2週目以内の子犬に感染すると致命的になります。 犬のの治療方法・対策 基本的には、有効な治療法はありません。輸液や抗生物質の投与を試みますが生後直後に高い死亡率を示すので実際上の治療は難しいです。抗生物質の投与や保温などの方法はありますが、急死することが多く、治療が間に合わないことが多いです。

» 犬のジステンバー

犬のの症状と原因 ジステンバーは排泄物中に出るジステンバーウイルス(感染犬の分泌物)が 空気により伝播し感染する非常に死亡率の高い伝染病です 。 特に冬期時、寒く乾燥した環境で伝染が強まります。(-10℃で半年以上、4℃で7~8週、室温で7~8日、感染力を維持) 高い熱・下痢・嘔吐・目やに・鼻水・クシャミが出て、元気・食欲がなくなり、呼吸器や消化器系の障害を起こします。病気の進行が進み末期になると、痙攣など神経系にも症状が現れます。ワクチンで予防できる病気ですので、幼犬時のワクチンと老犬になってからの、追加ワクチンを欠かさずに受ける事が大切です。 犬のジステンバーは死亡率の高い病気の一つといえます。接触感染ではなく、空気感染という容易な感染経路であることから、多頭飼いの方は全ての犬にワクチン接種をして下さい。 犬のの治療方法・対策 早期であれば、免疫血清の大量投与が有効であることもありますが、二次感染を防ぐために、サルファ剤・抗生物質・副腎皮質ホルモン剤・ビタミン剤なども併用します。症状に対しては整腸剤や抗てんかん剤・脳代謝賦活剤などの対症療法を行ないます。治療中は、体温低下を防ぎ、安静にさせてあげることが体力の温存につながり大切になります。

» 犬の細菌性腸炎

犬のの症状と原因 腸炎の症状は病原菌の種類によって違ってきますが、共通した症状として下痢があげられます。原因は、細菌感染やカビ、大腸菌などです。ばい菌(細菌)によって起こったものを「細菌性腸炎」といいます。細菌性腸炎は、ウイルス性腸炎に比べて、便に血が混じったり(血便)、粘液や膿が混じって汚い色になりやすく、熱が出ることも多いです。一年を通してみられますが、特に夏場の時期が多いです。細菌性腸炎は、その原因となる菌に汚染されてしまった食べ物を食べ飲んだり、あるいは身近にいる動物から感染して起こります。 「ブドウ球菌」では黄色ブドウ球菌から産生された毒素(エンテロトキシン)を含む食品を食べた時に、嘔吐・下痢が生じます。毒素が体に入ることによって発症するため、症状の出方は急で食後から数時間で発病してしまい発熱はみられません。この毒素は熱に強いために食前の加熱では防ぐ事はできません。 「サルモネラ菌」では菌をもった犬や猫または小鳥などの糞便に触れた手で感染します。「カンピロバクター菌」は家畜やペット類の腸管に寄生しており、これらに汚染された、加熱不十分な肉(鶏肉等)を食べた時に犬が感染してしまいます。 犬のの治療方法・対策 原因を突き止めてもっとも有効な抗生物質を選択し投与します。また、脱水症状を起こしている場合は輸液によって体力を回復させます。犬の生活してる移動サイクルで、便で汚れた時や犬が食器類を使った後には、熱湯や消毒薬を使って、常に清潔に保ちましょう。 上記の菌などは、人間達も感染してしまうのできれいにするようにしましょう。補足ですが、サルモレラ菌・カンピロバクター菌もそうですが、健康状態の犬もだいたい約10%は細菌の保菌しています。体力が弱まり免疫力が低下してる時には、発病しやすくなります。

» 犬の狂犬病

犬のの症状と原因 狂犬病は、哺乳類や鳥類などすべての恒温動物に感受性がありますが、特に犬を始め、キツネ、オオカミ等犬の仲間が感染しやすい、ウイルス性の病気です。この病気の恐ろしさは、症状の悲惨なこともさることながら、いったん発病すると、現在の医学でも治療方法はまったくなく、その死亡率が100%というところにあります。 症状は眼をつり上げて鋭い目に変化・牙をむき・見るからに狂暴な風貌と風体で檻(おり)の中をうろつき、棒でも金網でも、目の前にあるものなら何にでも噛みついてしまいます。WHO(世界保健機関)が狂犬病予防キャンペーンと海外旅行での感染防止の為にのために制作し、世界各地で上映しているフィルムに狂犬病にかかった犬の悲しい姿があります。その犬はやがて体がマヒし、ヨダレを大量に流しながらうずくまり、ついには死んでしまいます。 20世紀末の現在、狂犬病の発生していない地域は、日本では最近ほぼゼロに近いです。中国・インド・東南アジアをはじめとするアジア地域、アフリカ、南北アメリカやヨーロッパなど、地球上のほとんどの国々では毎年、家畜や野性動物、さらには人間に感染する症例がいくつもあります。 狂犬病ウイルスの主な感染事例は野性動物で、アメリカでは、スカンク・コウモリ・アライグマなどを中心に広がって、牛、犬、ネコ、人にまで及んでいます。ヨーロッパでは感染したキツネやオオカミから伝染するケースが、アフリカやアジア、ことに東南アジアやインド亜大陸周辺では犬の症例がきわだって高いです。人を含め、哺乳動物すべてがかかる死の伝染病が狂犬病なのです。 犬のの治療方法・対策 狂犬病が疑われた場合には、関係当局へ連絡の後、獣医師により安楽死が行われ、脳の検査で狂犬病であるかどうかの確定診断が行われます。人間への感染の危険性から治療の選択はありません。 予防方法は、幼犬時に狂犬病の動物に犬がかまれると、唾液に含まれるウイルスが傷口から体内に侵入し、脳や脊髄、眼球、神経などを蝕みます。そして1,2週間の潜伏期ののち、それこそ狂ったように、人でも犬でも物でも何にでもかみつく狂躁期に入ります。 そうなれば、誰でも狂犬病とわかりますが、厄介なのは、それ以前の潜伏期にも唾液にウイルスが混じっており、かみつかれれば感染してしまうことです。感染地帯では、犬にかまれれば、まずこの病気を疑わななくてはなりません。 疑いが晴れるのは、かんだ犬を隔離して10日たっても発症しないことが実証されたとき。それまで、人間にも予防ワクチンを毎日打ち続けて体内に免疫ができるのを待つだけです。毒ヘビのような血清はありません。

» 犬の犬パルボウイルス感染症

犬のの症状と原因 1978年にアメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス等で発症さてたのが始まりです。別名「犬コロリ病」と呼ばれていました。パルボウイルス感染症には「腸炎型」と「心筋炎型」の2種類があります。この腸炎型に侵された場合は、嘔吐と血液のような下痢をするようになります。このウイルスは感染力が極めて強く、ワクチン開発によりその勢力はかなり治まりましたが現在でも死亡率の高い伝染病です。ワクチンを接種してないで免疫のない子犬がかかった場合、心臓に病変が生じ2~3時間から1~2日で急死する事もあります。 パルボウィルスは、感染した犬の吐物や排泄物に大量に含まれているため、泥・ほこりと共にあらゆる所にばらまかれ経口的に感染します。感染した犬との接触やウイルスが付着した衣服などによる感染やノミによっての媒介、更には人間の靴などについて運ばれるとも考えられます。 このウイルスは強力なウイルスで,60℃に熱しても1時間は死滅しません。アルコール、クレゾール、逆性石鹸なども無効で、次亜塩素酸ナトリウム(ブリーチ),ホルマリンなどでようやく死滅させることができます。このため,環境中では数カ月以上生存できると言われています。 通常は感染後2日で、元気消失、衰弱、嘔吐、下痢がみられるようになり、徐々に食欲が廃絶。発熱については個体差があります。感染後適切な治療を受けた場合、約5-7日で免疫ができるため、その時期から快方に向かう事も期待できますが、治療が遅れると大変高い確率で死亡するとされている怖い病気ですので異変を感じた場合、すぐに適切な治療を行う事が大切です。 犬のの治療方法・対策 パルボウイルス性腸炎と診断されたら、ほかの犬に感染させないようにすぐに隔離して、集中治療をおこないます。ウィルスを殺す治療法はないために、対症療法・補助療法が行われます。 これには、嘔吐、下痢によって失われた水分や電解質を補給する輸液療法と、腸内細菌の異常繁殖を防止する抗生物質療法があります。また、血清療法といって他の犬の血清を注射する治療法もあり、これは失われた栄養分の補給に十分効果があります。 予防方法は、幼犬時に犬パルボ不活性化ワクチンを3~4週間隔で2回注射して、その後半年後とに追加接種を行なう事により予防する事ができます。 このウイルスは伝播力が大変強いため、他犬との接触を経つ事だけで予防するのは困難です。必ずワクチンを接種しましょう。 犬パルボウィルスは、アルコールやクレゾール・石炭酸・逆性石鹸などの普通の消毒薬では効果がありません。家庭用では煮沸消毒をするケースか、薬局で市販されている次亜塩素酸ナトリウム溶液を約30倍に薄めて使用するのが有効的です。

» 犬のコロナウイルス性腸炎

犬のの症状と原因 コロナウィルスが発見された当初は病原性が弱いと言われていましたが、突然その病原性が強くなり世界中に蔓延しました。感染すると、突然、元気がなくなって、食欲不振、下痢、嘔吐、脱水などの症状から始まります。激しい下痢と嘔吐の胃腸炎を起こします。 特に、下痢便は、オレンジ色を帯びた粥状をしています。イヌコロナウィルスによって起きる腸炎です。非常に感染力が強いのが特徴です。また、パルボウイルスと同様、死亡率が高い病気です。感染した犬の嘔吐物・糞便に口や鼻が触れることによって感染します。 感染経路は、便による感染です。伝染力がとても強くて、集団飼育している場合には短期間で蔓延してます。伝染力が強く、集団飼育している場合には短期間で蔓延してしまいます。感染した犬が回復しても、数週間はウィルスを便の中に貯めて排出し続けますパルボウィルス感染症とは違い、白血球減少はみられません。多くの場合に、発熱はみられません。幼犬の場合では、急速に元気を失い脱水して急死してしまうケースもあります。 犬のの治療方法・対策 脱水対策として電解質液による支持療法を必要とします。通常はそれだけで十分です。ワクチン接種がとても有効になります。伝染力がとても強いので蔓延防止には十分の注意が必要です。また他のウィルスとの混合感染や細菌の二次感染・腸内の寄生虫による病気・ストレスなどにさらされると悪化の一歩を進んでしまいます。犬の生活環境をきれいに清潔にして、健康管理も正しくしましょう。

» 犬の破傷風

犬のの症状と原因 破傷風を発症すると、犬はロを開けにくくなり、口唇と眼球の筋肉が収縮するため、特徴的な“笑い顔”がみられるようになります。前頭部の筋肉の収縮のために耳が立ちますが、第三眼瞼が目立つこともあります。運動神経・中枢神経がダメージ受け、全身が強直性のけいれんを起こします。犬は脱水と呼吸困難および全身性の消耗状蕾を起こし、死に至る場合もあります。 破傷風の菌が存在する場所で外傷を受けた時や、去勢や断尾などの手術の部分から感染しやすいので注意しなければいけないです。ふつうは、感染した後で5~8日で発症します。症状は頭の側面にあります筋肉のけいれんが始まります。それにより、まぶたがひきってしまい、鼻の穴が広がり口が開けられなくなって、飲んだり食べたりもできなくなります。 さらに首の筋肉や全身の筋肉が強直とけいれんがおこり、犬の四肢の関節も曲げられず、歩行困難になってしまいます。抱いて横に寝かせても、立っている時と同じように四肢をつっぱっています。前途の症状になりますと犬はわずかな音や振動で・外界の刺激に対してとても敏感になり、呼吸困難になり身体を弓なりにそらすポーズをとります。多くは発症してから5日以内に亡くなってしまいます。回復する犬達もだいたい二週間程度でほど症状が続いてしまいます。しかも全身性があるほどに病後の状態はおもわしくありません。 犬のの治療方法・対策 破傷風の菌は、土壌中で長く生きて生息しています。細菌が犬の怪我している傷口・手術・去勢・断尾などから体内に入り込んで、テタノトキシンと言います毒素を作ります。テタノトキシンは犬の体内に入り込んで、中枢の運動神経細胞を攻撃してしまい、けいれん・強直・知覚障害が起こります。 一般には細菌が進入して増殖している傷の部分の組織をとりのぞき、オキシドールで十分に消毒して、傷口を全身にペニシリンを投与します。同時に、病原菌がつくりだしている毒素を中和するために抗毒素血清を使います。強直やけいれんをやわらげるように鎮静剤も使用します。呼吸困難がおこったときは酸素吸入が必要となります。
犬の年齢表
(年) 1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
小型犬
(歳)
1 5 9 15 24 28 32 36 40 44 48 52 56 60 64 68 72 76 80 84 88 92 96
大型犬
(歳)
1 2 6 12 19 26 33 40 47 54 61 68 75 82 89 96 103 110 117 124 131 138 145

※犬は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。