猫の胃捻転

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猫の胃捻転の症状と原因

症状原因

胃捻転になったら緊急の治療が必要となります。胃がねじれてしまい食べ物や水分が動かなくなり、腹部にガスが溜まっていき、ネコは激しい腹痛に襲われます。胃捻転の症状の一つには脱水症状も上げられます。急にお腹が膨れて元気が無くなった時には要注意です。

胃の捻転の程度にもよりますが、胃の入り口である噴門と出口である幽門が閉塞するため、一般に食後1~4時間以内で胃内にガスと胃液が充満して腹部が異常に膨満してきます。 猫が吐こうとしても吐物が出ない状態が続いて、呼吸音が荒くなります。血色を示す口腔粘膜の色調は白く退色してしまい、脈圧が低下するなどショック症状を起こします。放置してしまいますと数時間で死亡してしまう状態になってしまいます。

猫の胃捻転の治療方法・対策

胃捻転と診断されたら直ちに緊急の開腹手術を行い、ねじれていた胃を正常な状態に戻してあげます。併行して脱水症状などの内科治療も行います。診断後は速やかな処置が必要になります。応急的な胃内の減圧処置やショック症状への対処ができ次第、外科手術によって胃のねじれを解消して元の場所に整復・固定を行います。ねじれによる胃のダメージは時間経過と共に取り返しのつかない程の深刻なものとなります。

手術時に捻転の正副とともに胃壁の固定を行い、再発を防ぎます。 再発もよく起こる為、食餌内容や給餌回数など食習慣の工夫が必要になります。給餌回数を日に一度にしないことと、慌てて食べてしまうワンちゃんに関しては少量の食餌を頻回に分けて与えることをお勧めします。

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猫の病気辞典目次(部位別)

猫の年齢表
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大型犬
(歳)
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※猫は生後5~7年で人間の「中年期」に入ります。