<症状と原因>
この病気の犬はよく陰部をなめます。
睦の内部はしばしば炎症を起こしています。
膣炎は、マイコプラズマ、ウィルス感染、または膣に尿が潜まる
解剖学的な異常によって引き起こされます。
<治療の方法>
膣炎は殺菌、消毒液などで膣の洗浄をおこなうとともに、
抗生物質などを投与します。場合によっては外科的に
切除することもあります。
<症状と原因>
直腸の内層(粘膜)だけが脱腸した場合は、腫脹したドーナツ型の
赤いリング状の組織が肛門から出てきます。飼い主は時々、この組織を出血
と勘違いします。
完全な直腸脱では、小さなソーセージ彗の赤い組織の→端が肛門から伸びています。
肛門からの直腸の突出は、激しいいきみが原因になります。
ほかの原因には、便秘、腸閉塞、膀胱閉塞 、
出産などによるいきみがあります。
<治療の方法>
粘膜だけでなく直腸もはみ出した場合は外科手術が必要です。
<症状と原因>
尿が輸尿管を通りにくくなると腎盂に尿がたまり、
腎臓が大きくなることがあります。これを水腎症とよびます。
腎臓の配置がおかしいなどの先天性のものと、
輸尿管に結石がつまったなどの後天性のものがあります。
<治療の方法>
外科的手術によって腎臓を摘出します。
<症状と原因>
尿の量が少なくなり、色が濃くなります。また、血尿が出ることもあります。
食欲不振になり、元気がなくなります。全身にむくみがあることもあります。
腎臓に炎症が起きている状態です。炎症が起きることで、
腎臓の機能が低下します。
<治療の方法>
腎炎の原因の病気がわかれば、その病気の治療をおこないます。
同時に点滴や食餌療法により、体液の量を増やして尿の量を増やし、
体内の老廃物を体外に排出するようにします。
腎不全にならないように細心の注意を払って時間をかけて治療します。
<症状と原因>
症状はほとんど見られませんが、尿の混濁、血尿などがみられたときは注意です。
腎組織から送られてくる尿は腎杯を経由して腎盂に集まり尿管にでる。
この部分が病原細菌に感染して炎症を起こすものが腎盂腎炎といわれております。
<治療の方法>
抗生物質の投与が中心になります。
腎不全になっていれば、その治療もおこないます。
<症状と原因>
症状としては、ペニスをつつむ包皮が病原性の細菌に
感染して炎症をおこしてしまい、
包皮の先端から膿が出ることをいいます。
<治療の方法>
抗生物質の投与と、包皮内を洗浄します。
<どのような病気なのか>
一般的に発情期の時、性ホルモンのバランスがとれていないと、
膣の一部が体の外に出てしまうことがあります。
膣は傷つきやすいので、子どもを生ませるつもりでなければ、
手術をして膣をとってしまった方があとの管理が容易です。
<症状と原因>
体内の水分量に応じて尿をコントロールしているのは、抗利尿ホルモンです。
そのため視床下部や下垂体に腫瘍や炎症が生じると、
尿のコントロールができなくなります。
症状としては異常な量の尿を排泄します。水を自由に飲ませると、
胃拡張になって、嘔吐などの症状もみられます。
<治療の方法>
尿崩症と診断されたら、まず原因になっている病気(腎臓、副腎、泌尿器などの病気)を治療します。
ただし水を飲みすぎるからといって水を与えないと、脱水症状になることもあり、
危険です。犬が飲みたい時にはいつでも水を飲めるようにしましょう。