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消化器,肝臓病

すい外分泌不全

<症状と原因>
すい臓になんらかの障害が生じて酵素が充分に分泌されないため、 犬が消化不良をおこして痩せていきます。

<治療の方法>
不足しているすい臓の消化酵素を補給し、栄養のバランスがとれるようにします。 すい臓の酵素の補給だけではそれほど効果がみられない場合には シメチジンとよばれるH2阻害剤(H2ブロッカー)を 使用すると良くなることもあります。

急性肝不全

<症状と原因>
原因には様々な要因があります。ウイルス性や細菌性の感染症や、 薬物による肝臓へのダメージ、事故などによる外的要因など多様です。 肝臓の、細胞が死んでしまい(壊死)、肝臓が機能 しなくなってしまった状態を肝不全と呼びます。

症状としては、嘔吐・下痢・多飲多尿などが、代表的な症状ですが、 ひどい場合は、黒色便・吐血などを伴います。特徴的な症状は黄疸です。 白い犬では、皮膚で黄疸が簡単に確認できると思いますが、 体色の濃い犬では、口の粘膜や、白目の部分が黄色くなって くることで黄疸を確認することができます。

<治療の方法>
急な疾患であるため、診断と治療は平行して行われます。 最初の2-3日は食事も止めて点滴を行うことが多く、 これで水と電解質の補給を行います。 また肝性脳症の原因となるアンモニアを少なくする治療も重要です。

あわせてビタミンや糖分の補給も点滴で行い、食べられるようになったら、 蛋白を制限した食事を少量ずつ与え始めます。 出血が激しいものでは、輸血やビタミンKの投与も行います。

幽門の病気

<症状と原因>
膵炎は、急性膵炎と慢性膵炎とに分かれます。 またそれらの中間型のようなものもあるようです。 急性膵炎とは突然に発症する膵臓の炎症です。 慢性膵炎は持続的に起こる炎症性の疾患で、 永久的にその機能が障害される可能性があります。 急性膵炎は慢性膵炎よりも多く診断される傾向にあります。

年齢、性別、品種による好発傾向はあまり認められていませんが、 わずかにシャム猫系に多いようです。臨床症状としてはあまり、 特異的なものはなく、これがこの病気の診断をさらに 難しくしているようです。

多くの猫は嗜眠傾向があり部分的あるいは完全な 食欲不振があるということです。しかしこれらは猫の病気 の最初の症状としての状態で、多くの病気は、 この2つの症状が出ますので、何も診断上の手掛かりに なるものではありません。

本来膵炎は消化器系の病気ですから消化器の病気の本来の 特徴である嘔吐、下痢、腹痛等は20~30%ぐらいしかでないようです。 その他の所見としては、脱水、黄疸、呼吸速拍、頻脈、 低体温、等が認められます。

<治療の方法>
多項目の検査を行い、この間食事は3-4日(あるいはそれ以上)止めて、 膵臓を休ませながら炎症が治って行くようにします。 失われた水や電解質を点滴で補給するのも重要です。

通常は自分で直って行くものですが、どんどん悪化するものでは 輸血も行うこともあります。 さらにショックに対する治療も行われます。

急性膵炎・慢性膵炎

<症状と原因>
膵炎は、急性膵炎と慢性膵炎とに分かれます。 またそれらの中間型のようなものもあるようです。 急性膵炎とは突然に発症する膵臓の炎症です。 慢性膵炎は持続的に起こる炎症性の疾患で、 永久的にその機能が障害される可能性があります。 急性膵炎は慢性膵炎よりも多く診断される傾向にあります。

年齢、性別、品種による好発傾向はあまり認められていませんが、 わずかにシャム猫系に多いようです。臨床症状としてはあまり、 特異的なものはなく、これがこの病気の診断をさらに難しくしているようです。

多くの猫は嗜眠傾向があり部分的あるいは完全な食欲不振があるということです。 しかしこれらは猫の病気の最初の症状としての状態で、 多くの病気は、この2つの症状が出ますので、 何も診断上の手掛かりになるものではありません。

本来膵炎は消化器系の病気ですから消化器の病気の本来の特徴である嘔吐、 下痢、腹痛等は20~30%ぐらいしかでないようです。 その他の所見としては、脱水、黄疸、呼吸速拍、頻脈、 低体温、等が認められます。

<治療の方法>
多項目の検査を行い、この間食事は3-4日(あるいはそれ以上)止めて、 膵臓を休ませながら炎症が治って行くようにします。 失われた水や電解質を点滴で補給するのも重要です。

通常は自分で直って行くものですが、どんどん悪化するものでは輸血も行うこともあります。 さらにショックに対する治療も行われます。

出血性胃腸炎

<症状と原因>
胃腸内での免疫反応が原因ではないかと考えられている急性の胃腸炎で、 血の混じった嘔吐、下痢とともに、血液が濃縮して重篤な状態になる病気です。 パルボウイルス腸炎とも一見似ています。

★症状
若い成犬(2-4歳)のトイ、ミニチュア種に多くみられる。

急に嘔吐と元気消失が始まり、数時間後には血液を混じた悪臭の する水様性下痢がみられ、次にショックの状態に陥ります。 ショックとは血液の損失が激しいときなどにおこる、 全身への血液供給が下がった状態で、ぐったりし、 呼吸と心拍は早くなり、血圧低下、低体温などが特徴です。

血液検査を行うと血液が濃縮されていて、ヘマトクリット値が 60%を越えていることもあります。パルボウイルス腸炎とは、 血液の高度の濃縮、発熱がない、白血球減少症がない点が異なります。

<治療の方法>
早急な輸液療法で治療する必要があります。食事は嘔吐、 下痢がおさまるまで控えておきますが、通常1-2日で回復します。 その他抗生物質の投与や、必要に応じて輸血を行います。

巨大食道症

<症状と原因>
症状としましては、食べ物や水を吐く事です。 普通の嘔吐ではなく、遠くに飛ばすような吐き方をします。 原因は病気そのものによって食道が大きくなる場合と、 何らかの病気によって二次的に食道が大きくなる場合の二種類が考えられます。

<治療の方法>
完全な治療というのは難しいので、食餌を注意してあたえること によって嘔吐を抑えるようにします。

肝硬変

<症状と原因>
肝硬変とは、肝臓が硬く変質することにより、肝機能が極端に低下してしまう慢性肝疾患の終末像です。線維化は重度のものでは肝小葉構造を変化させ、肝内の小葉結節により、肝臓への血液循環が障害され、門脈圧が亢進します。他にも肝細胞の合成機能や代謝機能も障害されて、低タンパク血症や、低血糖症を発症させます。
初期症状は、元気がなくなる、食欲不振、体重が少しずつ減少する、という程度のものですが、進行していくと、食欲廃絶、黄疸、嘔吐、下痢、血便、腹部を触られるのを嫌がる(腹水が溜まって腹部がふくらみむため)といった症状が表れます。
原因としては、胆管結石による、胆汁うっ滞、犬糸状虫症による循環不全などが挙げられますが、最も多い原因は慢性肝炎です。慢性の肝炎により、肝細胞が傷つけられたり、壊されてしまうと、肝臓に繊維組織が増殖して、硬く変質していきます。
<治療の方法>
肝硬変を完全に治すことはできません。そのため病院では症状を緩和する、これ以上の進行を食い止めるといった治療法が行なわれます。
糖分やビタミンが豊富な栄養価の高い食事を与えて、安静を保ちます。

肝臓癌

<症状と原因>
肝臓癌は、その名の通り、肝臓そのものに腫瘍ができてしまう病気です。この腫瘍自体にも肝臓癌の他に、ヘパトーマ、肝リンパ腫、肝血管肉腫など、様々な種類があります。 初期症状がほとんど確認できないため、症状がかなり進行してから発見されるケースが大半を占めます。

肝臓癌は、主に肝臓から腫瘍が発生する原発性肝臓癌と、他の部位にできた悪性腫瘍が肝臓に転移する転移性肝臓癌に分けられます。

原発性肝臓癌は老犬に多く見られます。原因としては、遺伝、食生活、生活環境、加齢など、多くの考えがありますが、現在も詳しい原因はわかっていません。
転移性肝臓癌は、多くの場合、胃や膵臓を始めとする、隣り合う臓器から転移します。

初期症状は元気がなくなる程度ですが、症状が進んでいくと、お腹が大きくなり、食欲不振、嘔吐といった症状が見られます。

<治療の方法>
主な検査方法は、X線検査、超音波検査、バイオプシーです。

基本的にどちらの肝臓癌に対しても、食事療法、内科両方が行なわれます。
外科手術に関しては、原発性肝臓癌の場合、早期であれば手術によって完治する可能性もあります。それ以外のケースと転移性肝臓癌に関しては予後は難しいものになります。

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